なんとなく安曇野。

赤、黄、緑色の物体を生産しています

   

f:id:maruchan_seisan:20131017100406j:plain

シナノゴールドの実割れ。見事に真っ二つ!

シナノゴールドは軸のところ、お尻のところ、そして中には上の写真のような軸からお尻にかけて真っ二つに割れてしまうような、とても実割れが多く発生する品種です。

味は酸味もあって、甘味もあって、りんごらしいりんご。うまいんですよね。大玉になると割れやすい、とかでもないです。別の畑のシナノゴールドは大玉ですが割れは少ないです、数%程度ぐらいかな。品種固有の性質なので仕方ないと言えばそれまでですが、台木と仕立て方で結構発生率は変わるような感触はあります。

今日収穫した畑は8月にひょうも降ってしまったので、商品にならないものが多かったのですが、とりあえず、あまり色々考えず収穫しました。色々考えると最終的にどこに自分の感情を向ければよいやら分からないので。リンゴの神?気象?相手が大きすぎますなぁ。笑。収穫は喜びだけではございません。

先日の農業ビジネスのプレゼンで、ある果樹の栽培技術を話してる人がいて、その講評が「それは行きつくところ所詮、篤農家だよ。もっと大規模に展開できることも考えよ」とコメントされてましたが、大きくやるほど彼が話した細やかな技術、生産性、効率が問われます。僕は彼には希望があるなぁ思いましたよ。時間はかかりますが、丁寧にひとつひとつ遭遇した困難を乗り越えていくしかないのではないかな。