なんとなく安曇野。

赤、黄、緑色の物体を生産しています

   

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樹齢50年以上のりんごの木の根。

 

りんごの木の根っこ堀りが昨日午後6時、吹雪の中無事終了し、ほっとしました。

僕の農園は何か所にもりんご畑が分散しいて、借り受ける畑がだいたい重症患者みたいなものばかりなので、ほぼすべての畑でちょこちょこ植え替えやらなんやらやっています。つまり、重機を段取りよーく回して作業する必要があります。

 

りんご農家になって色々なバック・ホーにのってきましたが、今回、業者さんが持ってきてくれた”子”はめちゃくちゃ相性が良くて、思いの外、仕事が捗りました。

 

丸2日かけて、O畑⇒F畑⇒N畑⇒H畑⇒T畑と移動して、可能ならもう一か所移動したかったのですがさすがに時間切れでここまで。

 まだまだ剪定もあるのですが、定植と苗畑の段取りも同時進行で進めていきます。

 

 

2軸のりんごの木(バイアキシス)の様子がわかる動画。

 

動画の後半は、2軸の苗から育てる多軸のりんごの木に、白いネットが掛かっているシーンが出てきます。

先日ブログに張り付けたGFGの記事中に紹介されていましたが、このネットは雹害や日焼けを防ぐだけでなく、訪花昆虫の侵入を阻止し、過剰な結実とならないようにする効果もあるようです(ヨーロッパ全体で2008年にカルバニル剤(摘果剤のミクロデナポン)が使用禁止となり敵花や花を減らす方向の仕事の重要性が非常に増しているみたいです。)

 

色々な使用法が考えられるネットですが、樹体全体を覆うためにはバカでかい木だと使うことが難しくなるので、多軸で樹勢を分散して低樹高にする必要があるのは容易に想像できます。

 

長野県内でも雹害のリスクが年々増している気がします。高収量、高品質でかつ樹体を小さく作れる技術は今後の自然災害のリスクを考えた上でも大変有効な方法のひとつと言えるのではないでしょうか。

 

下の動画はインターポーマというりんごの国際展示会の様子なのですが、2軸の苗を販売している苗木屋の様子がわかる動画です。

 

 Interpoma2014に出展したMazzoni(2軸苗を売ってる苗屋)の様子。

 

 洋ナシもバイアキシス化しているし、さくらんぼも多軸化してるし、いやぁ、面白いねぇ!大きな変化の中にある果樹産業の中で仕事できるのが嬉しいです。淘汰されないように頑張ります。笑。