烏川渓谷緑地(安曇野市堀金烏川)で「クルミ探検隊」という名のクルミ学習会が開催されましたので参加してきました。講師の方と共に、公園内を散策し、自生するクルミの木を観察したり、その実を拾ったりしながらクルミの世界を少しばかり「探検」してきました。
事前に緑地内で採取された様々なクルミを観察。多様な形のクルミがありますが、1本の木に色々な形のものが成るのではなく、木ごとにすべて形がきまっているそうです。
緑地内のクルミの木。樹形は扇形のものや直立しているものなど種類によって様々。葉はすっかり落ちてもう冬の様子。
地面に落ちているクルミの様子。木の下には沢山のクルミが落ちていました。今年の成りは全体としてはやや少なめとのことです。落ち葉をかき分け、足で軽く地面を踏みクルミの実を探しました。
クルミは黒くて柔らかいものにくるまれて落ちています。
黒くてふわふわした柔らかいところを半分とったところ。クルミが入っていますね。
外側の黒いところを完全に取ったクルミ。種類はオニグルミ。
公園内で採取されたクルミを割ったもの。上がオニグルミ。下がヒメグルミ。講師の方がフライパンで加熱して割ってくれました。水に1~2日漬けた後に加熱すると割れ易いとの事。味は油分が多く美味。オニグルミもヒメグルミも植物の分類上は同じだそうですが、殻の厚さがヒメグルミの方が薄く、野生動物もヒメグルミの方を好むようです。味はどちらもイケますが。
一般的に食されているものはアメリカや中国から輸入されたペルシャグルミ、テウチグルミというものや、東御市の特産であるシナノグルミだそうです。
クルミは1つの樹体の別々のところに雄花と雌花をもつのですが、それぞれ花の成熟期が異なるそうです。これは同一樹体内での交雑を防ぎ、積極的に他の樹体と交雑するという植物の生き残りための知恵ですね。
緑地内の紅葉。いいねぇ。秋だねぇ。