なんとなく安曇野。

赤、黄、緑色の物体を生産しています

   

苗の仕込み。

苗木を植え終わって今度は今年の苗木の仕込みを始めています。

 

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この写真はリンゴ畑の通路を耕したものなのですが、ここで本年度の苗木の仕込みをはじめています。この畑は有効土層が約50~60㎝程度なのですが長年通路として農機や車が通っていたため非常に硬くなってしまっていました。そこで毎年冬の間にバックホーを使い硬くなった部分を深さ60センチ程度まで破砕し、ロータリーで耕耘し、土壌分析をして塩基類のバランスを整えるように施肥し準備をしています。

 

僕の管理している園地は石だらけのところもあれば、写真のようにそうでないところもあるので、園地ごとに最大限活用できるように色々考えて畑を運営しています。時代は高密植栽培で広い通路は無駄だみたいな雰囲気がありますが、もともとのスプリンクラーの水のラインなど動かせないインフラもありますから、簡単に列間を切りなおせない状況も多いので、僕はスタンダードなVトレリスと通路での苗の栽培を通して、園地の生産性を可能な限り大きくしていきたいと考えています。視点を変えれば、広い通路も全く不利にならないし、それどころかなかなか使える資源でないかなと考えております。

 

因みにこれまで栽培していた樹列下の土壌を分析するとリン酸とカリがぶち抜けて多いのですが、約1メートル通路側に入ると別の畑じゃないかと思うぐらいリン酸とカリが集積していないですね。栽培履歴がそのまま数字になって出てきているのですが、過剰でめちゃくちゃよりも不足していてこちらで調整できるの方がやりやすいですね。改めて、通路をちゃんと使った方がええなぁと思います。

 

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引き上げた芽接ぎ苗。僕は通常のsleeping eyesより一段階早く取り木床で芽接ぎをしてしまっています。通常の切り接ぎもしますが、目接ぎ苗についてはこれを苗畑に植えて終了なので少し手間が省けます。

これから開花の5月にかけてどんな天気になるか気がかりです。寒すぎたり暑すぎたり変な春にならない様に祈るばかりです。