太陽光の入射角。

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Vトレリスで栽培している早生リンゴのつがるの様子。奥のリンゴに日焼果が目立ちます。

 

Vトレリスというのは2樹列ささえる2つのアームがあります。写真の手前の列は南側に約16度傾斜していて、奥の列は北側に約16度傾斜しています。それで手前の樹列、つまり南側に傾斜している方は、あまり日焼果はありません。もちろん全く無い訳ではないですが、数は少なく日焼けの程度も軽い様に見えます。奥の北側に傾斜している方は、傾斜している外側(北面)のリンゴには焼けはほぼなくて、内側(南面)に日焼け果が沢山見られます。しかも程度が酷い。なんとなく予想通りですが。

Vトレリスには色々なことを期待してはじめたのですが、太陽光の入射角が変わることで日焼け果の発生にどのような影響があるのかも知りたかったんです。

VトレリスのBas van den Ende氏がその昔、このテーマで研究していたと専門書にあったので(論文は読んでませんが)、日焼け防止に関して、これは面白いアプローチだと思って注目していました。

日焼けを軽減する最適な傾斜角が分かれば、寒冷紗などの日焼け防止用の資材を一切使うことなく日焼け果の発生を劇的に抑えられる可能性があります。

物理的に樹体の角度を変えるだけで、果実の日焼けを防ぐことができるなら、それはそっちのほうがいいに決まっている。ただし、これも多軸栽培同様おそらく国内でまともな前例がないだろうから、自分で試すしかない。

まとめると、自園地の東西にのびるトレリスの場合、南側の傾斜が有効で、今回約16度ですが、もしかすると太陽光が傾斜している背中側にギリギリ入らない程度の傾斜角がいいんじゃないか。応用としては日焼け防止の観点からは北側のアームはもういらない可能性もある(Vトレリスではなくなる)、つまり、南側の傾斜だけでいい。あるいは北側には日焼けに強い品種を配置するのも一つの手段ですが、防除等の関係から難しいかもしれない。だから単純に通常のトレリスを、南に適切な角度に倒せばよいのではないか。

 毎日、こんなめんどくさいことばかり考えています。