F畑。シナノスイート。昨日玉回しました。まんべんなく果実全体が赤くなれば収穫となります。
9月下旬~10月になってくると、多数のりんごの品種が世に出てきます。まさに中生種の戦国時代といった感じです。
うちの農園に限っても、これからシナノスイート、こうたろう、春紅玉、あるぷす乙女、シナノゴールド、ぐんま名月、ちょっとだけシナノホッペ、ちょっとだけグラニースミス、ふじ、はるかと来月11月下旬までずっと収穫作業が続いていきます。
それにしても新しい品種は次から次に登場してきますので、農家としても、どの品種を選択し栽培していけばよいのか、これは実に悩ましいお話となります。まぁ悩ましいですが、これは一種の楽しみでもありますがね。
下のGFGの記事の中で、新品種に求められる7つの要素なるものが書かれています。要は「食べて”ワォー”、見て”ワォー”、保存で”ワォー”」と"wow"ファクターが多いリンゴがええのとちゃう?みたいな話です。まぁでも、wowファクターってなんかウケますね。日本語にはない表現なのにわかりやす過ぎですから。笑。
ハニークリスプに匹敵するリンゴの1つがKIKU(ふじの枝変わり)みたいですが、なんや結局ふじやないですかと、そう思いました。先日業界紙にふじの限界説を論じたコラムがありましたが、育種親としてはどうか知りませんが、販売品種としては限界と言われようが現段階でこれに替わる品種はないと思いますが、どうなんでしょう。やっぱりふじはまだまだ頑張ってもらわないといけない品種だと思います。
新品種と言えば、長野県は早生種で長果25をデビューさせました。前評判がすこぶる良く、栽培する農家さんも多いと思われるのですが、このリンゴの親は千秋とシナノレッド.。千秋というりんごは親になると、実にええ子供を生み出すなぁ!とそんな感想を最初にもちました。
少し前に収穫期を終えたシナノドルチェと、これから収穫期を迎えるシナノゴールドは共にゴールデンデリシャスに千秋を交配させたものだし、今日収穫を終えた秋映(あきばえ)は千秋につがるを交配させたもの。しかもこの3品種はどれもパリッとしていてとってもジューシーだし、何といっても適度な酸味がある。新品種の長果25も適度な酸味があるとのことなので、まぁ間違いなく美味いだろう。
まるちゃん農園も長果25導入する予定でいますので、どうぞご期待下さいませ。
ところで、ハニークリスプと千秋を交配させたら、どんなりんごがでてくるでしょうか。僕は知りませんが、もう存在するのでしょうか。たぶん、もの凄いwowファクターになるのではないでしょうか。笑。
明日も頑張ります。寝ます!