なんとなく安曇野。

赤、黄、緑色の物体を生産しています

   

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試作してみた4軸苗。

 

シナノスイートが終盤となっています。あと数日で完全に終了して、次の品種に移っていきます。次は黄色の「シナノゴールド」を収穫しながら「春紅玉」と「こうたろう」も同時収穫となる予定です。先日自園地のシナノゴールドを試食しましたが、すでに酸味もかなりマイルドになっていて、いつでも収穫出来るレベルまで熟度は進んでいました。ご注文頂いているお客様は楽しみにしていてくださいね。

 

TPPの内容が明らかになってきました。りんごの関税は現状の17%が11年の時間をかけて最終的にはゼロになることになりました。輸入されてくるりんご果汁に対する関税がゼロになる事に対する国内マーケットの影響は確かに心配です。1農家としては高品質、高収量、低ロスであることは当然として、お客さんの求める多様なリンゴを提供すること、販売チャンネルを多数持つこと、しまつできることは徹底的にしまつするなど商いの基本を守りながら、農家を営んでいきたいと気持ちを引き締めております。

 

先日、諏訪東京理科大学東京理科大学と共同で農業工学の研究拠点を諏訪東京理科大学のある茅野市の学内に設置するとの報道がありました。農産物の生産を機械工学的な面から改善していくのが狙いの様です。

 

www.shinmai.co.jp

 

リンゴに関しても、植物生理的な面からの改善(最適な樹形、樹間、列間で受光率の最大化を狙う)と機械工学的な面からの改善(欧米並み、いや可能ならそれ以上のプラットホームの開発)があって初めて最大の生産性が実現するので、上のような研究拠点にはとても期待するところが大きいです。といっても現場でホンマに使えるレベルの物が出てくのにはまだしばらく時間がかかるのかなとも思いますが。

 

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長野県の果樹試験場にある作業車。ちなみに写真のマシンは1人乗り。先日の試験場公開日に見てきました。

 

 収穫関連の仕事とは別に、来春定植予定の苗木の状態や本数の最終チェックと、畑のどの部分から植えていくか、どの木を伐採するのかなど色々動き回って調整しています。

木の植え替えは現状の自分の農園の運営のなかでは、非常に重要度が高い仕事なので、頭をフル回転させて畑の中をバタバタ動き回っています。